兵庫県支部から

8月以降における熱中症予防対策の徹底について

お盆前の現在、日本列島は、暑さのるつぼと化している状況です。当分は、この熱暑が続くものと思われます。幸いにというか、明日より、大半の企業では、盆休み(夏季休業)の期間に入り、操業を停止するところが多いかと思います。

本日(8日)、標題のタイトルの案内文書が、本部経由で「厚生労働省労働基準局安全衛生部」からの届きました。早速、本HPの行政ニュース欄に掲載いたしましたので、ご確認をいただければ幸いです。

熱中症対策は、この時期は通例のこととされておりますが、今回のようにさらに、追加で関係団体に通知することは稀ではないかと思います。

当該本文に、「本年度は、特に7月下旬から急激に気温が上昇していることから熱順化していないことが想定されことを踏まえ、8月以降においても、職場における熱中症予防対策の更なる徹底が必要です。」とされています。

本日のNHKのお昼のニュース、

東京オリンピック・パラリンピックの取材拠点として改修が行われている、展示施設「東京ビッグサイト」の工事現場で、8日、50歳の男性作業員が倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡しました。警視庁は、現場の状況などから熱中症の疑いもあるとみて確認を進めています

と報道されています。特に屋外の作業については、直接の日光による熱暑もあり、十分な熱中症対策が必要と思います。

屋内でも、エアコンを使用しないで熱中症で重篤な状態になっている高齢者のニュースも散見されます。

厚生労働省が実施している「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」では、設備対策や休憩場所対策のほか、服装などの検討も指示されています。

先月、但馬地区で技能講習を開催した際、受講生の一人が、送風機能のある作業服を着用していたので少し話を伺いました。彼によれば、これがないともう作業ができません、と言ってました。一度、その作業服でないので作業したら軽い熱中症状況(気分が悪くなる)になったということで、会社支給の作業服は摩耗してきてたので自前で作業服を購入した、と言っておりました。

建設業は、製造業と違って作業環境の改善を図ることはかなり困難です。そういう面では、送風機付き作業服や、クールベストなど、服装面の改善が有効と思われます。

あと適切な休憩を随時取り入れ、その際は、体の熱をとるような対策を講じ、あと水分・塩分の補給などに努めていただきたいと思います。

前掲のニュースのように、スーパーゼネコンが施行する現場でも、熱中症による危険な避けれない状況となっています。熱順化していない状態と国が判断されるような状況です。夏休みには、家族サービスもされると思いますが、疲れを残したまま、休日明けの作業とならないような、自己管理も大変重要です。よろしくお願いいたします。

 

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