「エイジフレンドリー職場へ みんなの改善 リスクの低減」
今年で93回目を迎える全国安全週間(本週間7月1日~7日)のスローガンです。
耳慣れない用語「エイジフレンドリー」って何?
ネットで検索しましたら、「高齢者の特性を考慮した」という意味の言葉で、今や毎日報道されるWHOや欧米の労働安全衛生機関で使用されている用語だそうです。
コロナ騒動が大変な今年の3月に、厚生労働省から「エイジフレンドリーガイドライン」(高年齢労働者の安全と確保のためのガイドライン)が出されています。
働く60歳以上の雇用者数は最近の10年間で1・5倍に増加し、特に商業や保健衛生業をはじめいわゆるサービス産業(第三次産業)で増加し、その状況下で、高年齢労働者の労働災害の増加が顕著となっている、そのための防止の本ガイドラインが作成されたものです。
昨年のスローガンを思い出してみますと「新たな視点でみつめる職場 創意と工夫で安全管理 惜しまぬ努力で築くゼロ災」でした。それから見ると、今年のスローガンは、高年齢労働者に焦点をあてて対策の重点が明らかとなるものと感じました。
このコロナの影響は、各分野に及んでおり、特に経済活動に大きな影響を与えているようです。製造業や、建設業の現場では、今流行りのテレワークや在宅はできない職種であり、生産活動は経済の原点というべきものでありますし、日常に戻りつつある現在、コロナの感染防止は必至ではありますが、生産活動現場等においては、従前同様に、各職場における安全対策も重要事項です。
コロナで安全活動どころではない、という声もあろうかと思いますが、戦時中も中断せずに実施されているこの安全週間行事も大切にしたいものです。
この6月の準備期間中に、今後もますます高齢化社会・高齢化就業構造に対応するために、高年齢労働者が働きやすい職場環境となっているか、改善点はないか、など点検をしていただけたらと思います。
兵庫労働局では、「兵庫リスク低減MS運動」を展開中です。スローガンにもリスクの低減が書かれています。引き続き、PDCAサイクルを行う中で、リスクの低減を図っていただきますようお願いします。
支部の教育・研修事業についてご報告をいたします。
4月通信記載のとおり、4~6月の研修等は延期又は中止としました。そして、7月初めに予定をしていました「フォークリフト検査者研修(資格取得)」については、受講人数が定員の30名近くなることや会場の状況と、併せて5月の段階でのコロナの感染状況を総合的に判断した結果、10月8日からに延期を行いました。
なおその他の研修教育は、受講者数や会場状況等を判断し、新型ウイルスの第二派の感染拡大や近畿地区での増加等、特別な状況変化がない限り予定どおり開催をいたします。
受講予定者の皆様は、必ず、マスクの着用をお願いいたします。